いま、再び学び舎へ、そして地域へ一歩 

講座内容の紹介

B 社会事業開発コース ―地域・社会・国家と個人再考―

コミュニティ・ビジネス、NPOそしてLLC/LLP…新しく生まれた動きは実に多彩です。その歴史的背景、諸外国の活動状況、テーマと課題など時代を担う研究者、実践者がこれからの社会が求める新しい枠組みを語ります。60年間の経済発展を支えた市場経済重視の社会、本当にそれでよかったのでしょうか。社会起業家による新しい社会創造・コミュニティ再生が、いまほど強く待たれる時代はありません。

 経済学から人間学へ〜会社貢献から、地域創建へ

田辺 大

社会起業家(社会の課題を事業手法により解決する)という言葉が、メディア等で注目を浴びてきています。今までの経済的利益を最優先とする会社貢献的生き方から、地域創建を目指し、地域に住まう人やいのちのつながりを大切にする生き方へと価値観を変えていかなければいけない時代を、われわれは迎えています。「生きるとは何か」(人間学)…この大きなテーマのもと、これからの社会が目指すべきビジョンをともに語り合い、行動への方向性を探ります。

 社会起業ケーススタディ
   〜市民型公共事業:霞ヶ浦アサザプロジェクトとスローコーヒー

田辺 大

日本のNPOで最も成功しているとされる団体のひとつ、NPO法人アサザ基金(代表理事 飯島博氏)と、フェアトレード(国際支援の一手法で生産者に対価を保証して仕入する輸入形態)をケーススタディとして取り上げます。アサザ基金は「地域社会再生モデル」として、フェアトレードの有限会社スロー(代表取締役 小澤陽祐氏、大野晋一郎氏)のケースは、「社会事業の経営とは何か」を学ぶケースとして、一緒に考えていきます。

 非営利・営利企業双方のコラボレーションによる新たな産業振興、その基盤づくり

増田 秀暁

ヤマト福祉財団小倉理事長が差し出す1枚のカードの辞令からすべては始まった。「身障者雇用事業 (株)スワン&カフェベーカリー赤坂店取締役店長を命ずる。」宅配便を始めて今年1月で30年を迎えるヤマト、その半分の年月を営業戦略本部で過ごし、物流システムを完成させるなどヤマトの今日の成長を支えてきた師にとり、「カフェの店長」は寝耳に水であった。しかし店長生活2年半、立地条件極めて悪い赤坂店(霞ヶ関特許庁前)を見事黒字達成、経営維持した力は、その後発達障がい児、身体障がい児支援のココロネットを生むきっかけとなる。師が熱き視線を注ぐその先には、これからの日本の産業振興基盤となるべき社会事業開発への道が見えている。


 NPOが日本の社会を変える

名越 修一

1998年4月大手損保会社からNPO事業サポートセンターに出向し、NPOがつくるこれからの社会を予感、以来NPOに関わる様々な相談業務をこなしながらも、事業型NPO法人の実現、発展のために尽くす毎日である。あなたも日本のいまを変える一人になりませんかと問う師の語りは柔らかだが…。

 コミュニティ・ビジネスが変える地域・人・生活

大川 新人

「成功するNPO・失敗するNPO〜NPO持続発展のためのマネジメント学習」「NPOの活用と実践〜夢と志の市民プロジェクトおこし!」など著作を支える実践現場からの声をもとに、地域資源(人・アイディア・金〜エコマネーなど)を活用し、地域マーケットづくりを指導。人とのかかわり、生活の変化、地域の変貌、その先を読み解き、語ってもらう。

 NPOと行政の協働におけるケーススタディ
   〜子どもを護るまちづくりモデル、NPOフローレンスとの出会い

織本 慶朗

「公民起業家」としてのデビューをさせてくれた大きな出会いは、病児保育問題と小児緊急医療問題に取り組むNPOフローレンスであった。その事業力に惚れ、庁内外の人的ネットワークを動かし、民間活力との協働の結果としてひとつの形を生んだ…「公民起業家」としての初仕事である。

 市民主導のまちづくり〜日本・海外の事例をもとに

小泉 秀樹

市民活動支援のための「ネイバーフッド・マッチング・ファンド」発祥の地シアトルでの生活・研究期間を通し、市民による地域社会再生の可能性を追う。日本各地でまちづくりを指導、行政・市民協働の場での師のリーダーシップに寄せる住民側からの熱い支援の声は、止むことがない。

 学校づくりのプロセスと組織マネジメント

佐藤 芳孝

外部の専門知、市民知の活用による教育力向上と新しい学校、文化創造の試みを紹介し、新たな“学校と社会”との関係を紡ぐ。2004年4月新設、新しいタイプの専門高校の初代校長である師は、元ソニー(株)に20数年勤務のビジネスマン。立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科で“新しいタイプの公立高校デザインの試み”を上梓しての教育実務挑戦からは、多くの示唆を受ける。これからの社会デザインのあり様を教育実践現場から語る師の言葉は重い。

 専門知識・経験・人脈を活かし地域で起業、「織部」誕生まで

加藤 良一

ホテルオークラを定年前にやめ、在職中に日本全国を足で歩き、求め続けたおいしい食材を地元で提供。職場結婚の奥様と二人三脚のお店経営は2年目を迎え、地元ファンが愛する「織部」に。ご主人の焼いた陶器もお店のインテリアや食器に活かされ、趣味と実益のモデルケースとなっている。

 「地域」で生きる、「地域」で活かす
   〜ネットワークづくりから始まる、自分"新"発見

大江 亮一

世田谷区、区の外郭組織、専門家ともに、区立「桜丘すみれば自然庭園」の管理・運営を担う区民グループの代表を勤め、街なかの身近な自然を残す活動を通して、幅広くネットワークづくりを行っている。子どもたち、親子そして自然にむける師のやわらかな視線の先は、自然、生物、人間すべてが多様なかかわり合いを生む真に豊かな社会を見つめている。

 フランチャイズは社会、ご一緒に船を出しましょう

木谷 正道

まち場から知恵を集める「東京再生、チャレンジプロジェクト」を推進、原始都庁を電子都庁に変えた。耐震補強の前面に立つ「東京いのちのポータルサイト」相談役。「ネット社会と子どもたち協議会」運営副委員長。地元平塚では耐震補強、市民活動まつり、こだわりの宅老所「ひなたぼっこ」の支援、心の唄コンサート…、ニ足のわらじはまさにフル回転の日々…。

 社会起業家の時代:リインベンティグ・エイジング・コンセプト
   〜"高齢社会を作りなおす:ベビーブーマーを市民社会に組込む"

社会起業家?! このコンセプトが5年でもう日本に広がった。社会起業家が社会事業開発を主導し、日本の総生産額をつくりかえる。そのとき高齢者の役割は…。ハーバードスクールは、2003年10月「リインベンティング・エイジング」を発表し、アメリカのベビーブーマー7700万人をソーシャルキャピタル(社会資本)化する国民運動を提唱している。それの意図するところは…。また日本では、果たしてどうなのか。社会起業家の時代を早くにも予言した師のもとに集まる大勢の若き社会起業家たちが寄せる信頼は厚い。

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